Enhance ふくい

福井ママ育児英語サークル

英語をやめたいと思う前にー私が英語を続ける理由は「他人への思いやり」ー

2020年1月7日
約 7 分

新年明けましておめでとうございます!
今年もこのブログにお越し下さり、ありがとうございます。

昨年、皆様より賜りましたたくさんのご恩を、
Enhanceの講座やイベント、ブログを通して
今年は何倍にもして皆様にお返ししていきたいと思っております!
今年も何卒よろしくお願いいたします。

「英語をやめたい」と思ったこと、ありませんか?

このブログを読んでくださっている皆様と一緒に、
今年最初に考えてみたいなと思うのが、
「英語を勉強する理由、動機」です。

あなたはなぜ、何のために英語を勉強したいと思っていますか?

これって、英語のプロでもすごくブレやすいものだと思います。

何年も海外に住んでいた帰国子女の方々でも、
日本に帰国してしばらくすると、
英語がうまく使えなくなってしまう場合も少なくないそうで、
日本でわざわざ英会話教室に通ったりするそうですよ。

せっかく身につけた英語を忘れずにいるためには、
やはりそれなりの努力が必要なのですね。

だから、やめてしまう人も多いと思いますし、
やめても誰かに責められることもありません。

それでも、努力をして英語を勉強し続けたい!
と思う方はたくさんいらっしゃいます。
では、その理由、モチベーションは何でしょう。

皆様にとって、英語を勉強する理由は何ですか?

昨年10月7日に、
『英語を味方に夢を叶える人』
というテーマで勉強会を開催させていただき、
そこでは、
日本人はなぜ英語を話せるようにならないのかという切り口から、
世界と日本の比較をさせていただきました。

その時とは全く違う角度から、
今回はお話しさせていただきますね。

ヒントは、
木の幹がしっかりしていれば、
枝は折れにくい
ということ。
TOEICの点を上げたい?海外に行きたい?
それは全部、木の『枝』。

皆さんにとっての木の『幹』を太くする
ヒントをお与えできればと思っています。

大学入試を控えた高校生たちに伝え続けていること

これからお話しすることは、
大学入試を控えた高校生たちに、私が常に伝えていることなのですが、
大人の皆さんにもつながるところがあると思いますので、
ぜひご一緒に考えてみてください。

ということで、早速問題です。

皆さんは、次の英文をどのように日本語に訳しますか?
ちなみに、中学校3年生で習う文法です。

The letter from her made me happy.

どうでしょう。訳せますか?

さて、では答え合わせですが、
皆さん、次の2つの「和訳」のうち、
大学入試で点数をもらえるのは、どちらの日本語だと思いますか?

1. 彼女からのその手紙は、私を幸せにした。
2. 彼女から手紙が届きました。それを読んで私は嬉しくなりました。


皆さんが頭の中で作った「和訳」は、
上の2つの文のどちらに近かったでしょうか。

私は子供たちに、和訳をするときは必ず「2」のような文を作るように伝えています。
実際、「1」の文章では点数は全く入りません。
なぜなら、「1」は、もはや日本語ではないからです。

言葉というのは、コミュニケーションのツールですから、
意思疎通ができなければ何の意味もありません。

「1」のような言い方は、日常では使いませんし、
使っている人がいたら少し不快なくらいですよね笑。

コミュニケーションは、人の心と心とつなぐもの。
不快にさせてしまってはいけません。

難関大の入試で「英文和訳」が出題される理由

中学生や高校生の時に、一度は思ったことのある方も多いのではないかと思うのですが、
そもそも、なぜ英文を和訳する必要があるのでしょう。
How are you?と聞かれて、
いちいち「お元気ですか?」とか「調子はどう?」とか訳さなくても、
英文のまま理解できますよね。
先ほどの
The letter from her made me happy.の文も、
「1」の訳だろうが「2」の訳だろうが、
英文がそれほど難しくありませんので、
そもそも訳さなくても意味はわかる!という方も多いのではないかと思います。
英語の得意な方ほどそう思いますよね。

でも、なぜでしょう、
東大や京大を含む難関大の入試で、
「英語の質問に英語で答える」
問題は出題されません。

2019年度東京大学入試問題より
2019年度京都大学入試問題より


このように、英語の長文に対して、
設問は日本語で用意され、日本語で答えるよう指示があります。
なぜでしょうか。

それは、
英語を日本語に直せなかったら、
英語を理解できない日本人の手助けすることはできないからです。

どれだけ「世界共通語」として英語が重要視されても、
日本人のほとんどは、英語のネイティブのようにスラスラと
難しい英文を理解することはできません。

そのような人たちにも、世界の情勢を伝えるために、
誰かが英文を「早く」「正確に」伝えていく必要があります。

「早く」「正確に」世界のことを知る。

そうでなければ、日本は世界と対等な立場に立つことはできません。

その架け橋となる人材を、
大学は育てていきたい
のです。

と、大学から聞いたことは一度もありませんが笑
私はそう思っています。
それが入試問題にも表れているのではないでしょうか。

それで、私は子供たちに、
「和訳問題では、小学生でも理解できるような日本語になるまで
砕いて和訳してください。
自分が読んで意味がわからないような日本語なんて、問題外です。
極限まで美しい日本語に仕上げてください。

和訳は思いやりです。
どこまでも思いやりです。

と伝えています。

あなたの訳した日本語で、
広い世界のことを知ることができる日本人がいます。
その人のことを想像しながら、
思いやりの心を持って和訳して欲しいです。

言語学習は「他人への思いやり」

冒頭でお伝えした
木の「幹」と「枝」の話ですが、
外国語を学ぼうという心意気の根本にあるのは、
「思いやり」の心だと思っています。

外国の方とコミュニケーションをとるなら、
別に外国の方が日本語を使ってくれてもいいわけですよね。



でも、そうは思わずに、
自分から海外の言語や文化を自分が学び、相手に合わせたい。
これは、甘えからは絶対に生まれない発想です。

確かに、
英語なんかできなくても、人生で困ることはないかもしれません。

でも、
英語ができれば必ず誰かの役に立てるのです。
外国語は、自分のため以上に、人のために勉強するものです。

「思いやり」がきっかけを引き寄せる

「英語なんかもう辞めたい。」
そう思うこともあるかもしれません。
ですが、あなたが学んできたことは、
あなた自身が実感できなくても、
誰かの助けになる日が必ず来ます。

英語を勉強してれば、

道で外国人がいるのを見かけた時、「助けてあげようかな」と思えます。
観光地で日本の文化を理解できず困惑している外国人を見かけた時、「声をかけてみようかな」と思えます。
公園で無言で遊んでいる外国人の子供を見かけた時、「話しかけてみようかな」と思えます。
ちなみにこれは全て私が経験したことです。

仮に英語が全然通じなくても、それでいいと思います。
話しかけられた外国人は、「日本人は素敵だった。また日本に来たい」
と思ってくれるはずです。
そうすれば、あなたは立派な親善大使です。
外国人の役にも立ち、
日本を宣伝する役にも立てるのです。



チャンスは、英語を使っている人のところに寄ってきます。
(これは、昨年の『英語を味方に夢を叶える人』勉強会でもお話しさせていただきました。)

外国語を勉強する人の根本には、必ず「思いやり」の心が存在すると私は思っています。
英語を勉強している人には、
勉強を通して、そのことを忘れずにいてほしいと思っています。

木の「幹」と「枝」

私は、FacebookでイギリスのBBCニュースなど
海外のニュースサイトをフォローしているのですが、
12月31日の21時頃から1月1日にかけて、
世界各国のカウントダウンの様子がアップされていました。
時差があるから面白いですよね。

ちなみに日本でのテレビのニュースでは、
渋谷の様子が映っているチャンネルが多かったように思います。

シドニーの様子
台湾の様子
ロンドンの様子


英語を勉強していると、
自然とアンテナが海外にも向きます。
そうすると、海外で起こっていることが、自然と目に付いたり、耳に入ってきたりします。
そういったことを、家族や友達とどんどん共有してほしいと思っています。

それは決して、日本や近くのことをないがしろにするということではありません。

TOEICで点数を伸ばしたいと思うのも、
海外旅行で英語を使ってみたいと思うのも、
洋画を字幕なしで見てみたいと思うのも、
全て木の「枝」。
木の「幹」は、人の役に立ちたい、助けになりたいという
「思いやり」です。

思いやりの心を育んで、どんどん太くしていってください。
英語を勉強している全ての人へ。
それは必ず誰かの役に立ちます。
誰かの心を暖かくします。

やめてもいいんですよ!
でも、迷った時には思い出してください。
必ず、誰かを助けられる日が来ます。
自分のため以上に、誰かのために学び続けてみてください。

そうすれば必ず、木の枝に花が咲きます。

本日もブログにお越し下さり、ありがとうございました。












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