目次
これからの時代、英語の「4技能」で大切なのは
「4技能」とは
以前から、英語は「4技能」を伸ばすことが大切とよく言われていますね。
「読む」「書く」「聞く」「話す」の4つの技能です。
英語の民間試験も、以前はリーディングとリスニングに偏っていましたが、
最近はライティングやスピーキングの要素が増えてきました。
学校の英語教育の変化
おそらく、私も含めママ世代の人たちが
中学や高校で習ってきた英語は
「読む」「書く」
のトレーニングが中心だったのではないかと思います。
そして、
2018年から公立の小学校でも導入された
教科としての「英語」では
(全国的には2020年からの都道府県の方が多いです)
まるでその反動であるかのように、
「聞く」「話す」だけ
が重視されています。
もう一度言います。
「聞く」「話す」だけ
です。
「 外国語を読んだり書いたりするのは
小学生にはまだ難しい。
文法は後回しにして、
まずはテキトーに聞いたり話してみたりして
英語を 好きになってもらおう」というのが
文科省の考えであることが手に取るようにわかります。
「読み」「書き」を軽視しては言語能力は伸びない!
ですが、はっきり言います。
「聞く」「話す」
トレーニングだけで英語を好きになり
扱えるようになるという発想は
あまりに稚拙で安直です。
さらに言うと
子供の能力を見下しています。
もちろん、英語を「聞く」ことも「話す」ことも
コミュニケーションの基本なので
とても大切なことです。
ですが、
小学生にもなれば、
正しい教え方で教えてあげれば、
英語の読み書きくらいすぐにマスターできる
能力を十分に持っています。
どれだけ英語を聞いたり話したりしても、
週にたった一度の英語の授業では
すぐに忘れてしまいます。
でも、学んだことを書いたり読んだりすれば、
忘れた時には調べることができるし、
復習もできます。
今の小学校の英語教育では、
せっかく教科書があっても、
教科書が読めないのです。
何のための教科書でしょう。
1週間経って、『先週何を教えてもらったっけ?』
と思って教科書を開いても、
何が書いてあるかわからないのです。
読み書きをせずに言語を身につけさせようなんて、
とんでもない遠回りです。
「読み」「書き」の軽視はむしろ時代錯誤!
英語にかかわらず、
文字は人間が生み出した最大の発明の一つです。
私の娘は現在3歳で、
少しずつ平仮名を読んだり書いたり
できるようになってきました。
それがとても嬉しいようで、
街を歩いていて平仮名を発見すると
「み」だ!「わ」だ!
と目をキラキラさせて叫びます。
保育園から帰ってくると、
手洗いとおやつ(笑)を済ませたら、
決まって紙とペンを持ってきて、
知っている平仮名を
たくさん書きます。
毎日それが楽しくて仕方ないようです。
子供が文字を読んだり書いたりしたがるのは
当然のことです。
なぜならそれが「楽しい」から。
前の記事でご紹介した、
英語イラスト辞典の単語を
書き写してくれていた女の子も
同じですね!
読めるようになるのも
書けるようになるのも
とても嬉しくて楽しいこと。
絵を描くのと同じで、
文字も立派な自己表現。
『読書は大事だからできるだけたくさん本を読みましょう』
と言われる。
毎年夏休みには読書感想文の宿題が出る。
なのに!
英語の授業ではその機会すら与えてもらえないなんて。
まして今やSNSの時代。
ビジネスの世界でも
電話よりメールの時代。
時代に合ったことをするなら、
私たちが子供の頃より
今の方がさらに
「読み」「書き」が大切なはず。
文科省は矛盾だらけです。
思慮が浅すぎます。
世論に振り回されている文部科学省
私たち大人は、子供の時に
英語を聞いたり話したりするトレーニングを
学校ではあまりさせてもらえませんでした。
だから子供にはそれをしっかりさせてあげたい、
という私たち世代の「世論」を、
文科省は気にしすぎなのです。
いつだってそう、
文科省は世論に振り回されてばかり。
「4技能」はバランスよく!
確かに、
読み書きの出来ない未就学児に
読み書きをさせようというのは無理がありますが、
読み書きのできる子にそれをさせないのは
もったいなすぎますし、
それで言語能力、さらには創造力が上がるとは
到底思えません。
聞くことも話すことももちろん大切。
でも、
読むことと書くことも
変わらずとても大切なこと。
どれに偏ってもいけません。
全部身につけるのが
言語習得への一番の近道であり、
一番楽しめる方法です。
本日もブログにお越し下さり
ありがとうございました!